脳卒中stroke

脳卒中とは?

脳卒中とは?

脳卒中(のうそっちゅう)とは、何らかの原因によって脳の血管が破れたり、詰まったりすることで様々な症状を起こす病気の総称です。“卒中”とは、突然倒れることを意味します。
血管が破れた場合を“脳出血”、血管が詰まってしまった場合を“脳梗塞”と言い、どちらも脳を栄養するための血液を十分に送ることができなくなってしまうため、非常に危険な状態です。

脳卒中の症状は様々ですが、今まで感じたことのない強い頭痛や突然の嘔吐、手足が痺れて動かせなくなる、ろれつが回らなくなるなど、「明らかにおかしい」と思うような特徴的な症状が多いです。そういった症状が現れた場合はすぐに救急車を呼びましょう。

脳血管障害について

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は正式には“脳血管障害”と言います。
脳血管障害は、日本における死因の順位で毎年5位以内に入るほど日本人の死因の多くを占めている恐ろしい病気です。

脳梗塞とは?

脳梗塞とは脳内の血管が詰まってしまう病気で、主な原因は動脈硬化と言われています。
脳梗塞には大きく3つの種類があり、それぞれ“アテローム血栓性脳梗塞”“ラクナ梗塞”“心原性脳梗塞”と言います。

アテローム性脳梗塞

アテローム性脳梗塞は、脳内の比較的太い血管に動脈硬化が起こり、血管が詰まる状態を指します。アテロームとは血管に付着したコレステロールの塊のことで、このタイプの脳梗塞は肥満や高血圧の方に多いと言われています。

ラクナ梗塞

ラクナ梗塞は、脳内の細い血管に動脈硬化が起こって詰まる状態を言います。細い動脈は詰まりやすいので、小さな梗塞が多発することが特徴です。

心原性脳梗塞

心原性脳梗塞は、心不全や心筋梗塞によって心臓内にできた血栓という血の塊が、脳に流れて詰まった状態です。心臓でできた大きな血栓が突然脳内の太い血管に詰まるため、発症が急で最も重症となります。

脳梗塞が起こった場合は、早急な治療が必要です

血管が詰まる時間が長いほど脳へのダメージが大きくなるため、重篤な後遺症や命の危険があります。現在は血栓溶解療法という治療法が発達しており、発症から4~5時間以内であれば大幅な回復が見込めます。
症状が現れた際は、迷わず救急車を呼んでください。

脳出血とは?

脳出血とは、脳の血管が動脈硬化や高血圧によって破れてしまう病気です。脳梗塞と同じように生活習慣が大きく関わっていますが、他にも脳腫瘍や脳血管の奇形が原因になることもあります。脳内という狭い空間内で出血が起こるため脳自体が圧迫されてしまい、多くの障害を引き起こします。

症状としては意識障害や激しい頭痛・突然の嘔吐・手足の麻痺・視野障害などで、出血部位によって異なります。
脳梗塞と同様、早急な治療が必要となるので、すぐに救急車を呼びましょう。

くも膜下出血とは?

“くも膜下”とは脳と頭蓋骨の間を指していて、くも膜下出血とは主に脳の表面を走る動脈が破れることで、脳と頭蓋骨の間に出血が広がった状態です。脳と頭蓋骨の間に血液が充満するため脳が強く圧迫され、今まで感じたことのないレベルの頭痛や、吐き気を感じることが特徴です。頭痛は「バットで殴られたような痛み」と表現されるほど強烈と言われています。

原因として最も多いのは脳動脈瘤と呼ばれる血管のコブの破裂ですが、他にも脳血管の奇形や、モヤモヤ病などがあります。脳動脈瘤は破裂するまで無症状で、さらに一度破裂してしまうと再破裂のリスクも高くなるため、予防がとても重要です。
破裂する前の動脈瘤を発見できれば、破裂しないよう事前に対処することができるため、MRIによる定期的な検査をおすすめします。

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