顔面麻痺・痛みfacial paralysis

  • HOME>
  • 顔面麻痺・痛み

顔面の麻痺・痛みについて

顔面の麻痺や痛みといった症状は脳神経系の疾患が関わっている場合も多く、注意が必要です。
顔の筋肉が動かしにくい、顔がチクチクと痛むなどの症状があった場合は、すぐに京都市伏見区のやまな脳神経クリニックへご連絡ください。
当院では、脳神経外科専門の医師が診療にあたらせていただきます。
気になる症状がある方は是非一度診察へいらしてください。

顔面の麻痺・痛みを引き起こす疾患

三叉神経痛

三叉神経(さんさしんけい)とは眼神経・上顎神経・下顎神経の3つに分岐している神経で、顔面部の感覚を脳に伝えます。
それらの神経が何らかの原因で刺激され痛みを引き起こす状態を三叉神経痛と言います。
「刺すような痛み」「きりでもまれるような痛み」と表現される鋭い痛みが数秒から数十秒持続することが特徴です。
痛みが発生するきっかけは様々で、顔を洗う・食べ物を嚙みしめるなどの刺激で発生することもあります。

三叉神経痛には原因不明の“特発性三叉神経痛”と、疾患によって生じる“症候性三叉神経痛が”あり、特発性三叉神経痛の原因ははっきりとはわかっていませんが、三叉神経の近くに存在する脳の動脈が動脈硬化を起こし、隣接する三叉神経を圧迫するために起こると考えられています。
症候性三叉神経痛の原因には脳幹部腫瘍、外傷、水痘帯状疱疹ウイルス感染」、副鼻腔炎、多発性硬化症などがあります。

末梢性顔面神経麻痺

顔面神経とは主に顔の表情筋を支配している神経で、脳から直接出て顔面の表情筋へ伸びています。
顔面神経のどこかに障害が生じ、表情の筋肉を動かせなくなった状態を顔面神経麻痺と呼びますが、そのうち顔に近い部分で顔面神経に障害が起こった場合を末梢性顔面神経麻痺と呼びます。

その中で原因が分かっているものは症候性顔面神経麻痺、原因不明なものは特発性顔面神経麻痺(ベル麻痺)と呼ばれ、最も多いのがベル麻痺です。
症状は急激に起こることが多く、顔面の筋肉が動かせないために「瞼が閉じられない」「水を口に含むとこぼれてくる」「おでこのシワ寄せができない」などの症状が現れます。

原因によって治療法は異なりますが、ベル麻痺では閉眼不全に対して眼帯や人口涙液の点眼などを行います。
一般的には自然治癒するとされていますが、中等度以上のベル麻痺には表情筋のリハビリや星状神経節ブロックという神経の緊張を抑える麻酔薬を用います。

脳内出血

脳内出血とは、脳の中にある血管が破れて出血した状態です。
その背景にあるのは動脈硬化や高血圧で、加齢や長年の生活習慣の乱れによってダメージを受けて硬くなった動脈に強い血圧がかかり続けることで最終的に破れて出血します。
その名の通り脳内という狭い空間内で出血が生じるため、やがて大きな血腫となっていくことで周囲の脳を圧迫し、脳細胞の壊死を生じます。
脳内出血では、壊死した部位に応じて顔面神経麻痺を含む運動麻痺や感覚障害、言語障害、意識障害、呼吸障害、頭痛、嘔吐、めまいなど様々な症状を起こします。

脳内出血の治療は内科的治療と外科的治療に分かれます。
出血によってできたのが小さな血腫だった場合は降圧薬を用いてできるだけ早期に血圧を下げることを目指します。
逆に大きな血腫だった場合は外科手術での血腫除去術を行います。

脳梗塞

脳梗塞とは、脳の血管が狭くなる・または詰まることで症状を起こす疾患です。
血管が詰まるメカニズムとしては3つのタイプがあり、1つは加齢や高血圧などを原因とする動脈硬化によって血管内が徐々に狭くなっていき最終的に詰まるというタイプです。
このタイプの脳梗塞は比較的細い血管で起こりやすいとされています。

もう1つは、脂質異常症(高脂血症)などによって血管の壁にプラークと呼ばれるコレステロールの塊が形成され、その一部が千切れて血管内を流れていき、どこかで詰まるというタイプです。
このタイプの脳梗塞は比較的太い血管で起こりやすいとされています。

3つ目は心臓の疾患(心筋梗塞や不整脈)によって心臓内の血液の流れがよどみ、そこで形成された血栓という血の塊が脳血管を詰まらせるタイプです。
心臓内で形成される血栓は大きく、脳に関わる太い血管を詰まらせることから最も重症の脳梗塞を引き起こすと言われています。

そのほかにも、血管が詰まった後、すぐに血流が再開する一過性脳虚血発作と言われる疾患もありますが、その後に本格的な脳梗塞を発症することが多いため、脳梗塞の前触れとして位置づけられています。

脳梗塞の症状は血管が詰まる位置によって様々ですが、運動障害や感覚障害、言語障害、視野障害、意識障害、失認(物を認識できない)・失行(物の使い方が分からなくなる)などが起こります。

脳梗塞の治療では、発症から4.5時間以内であればrt-PAと呼ばれる血栓を溶かす薬剤を使うことができるため、脳梗塞によるダメージを最小限に留めることが可能です。
また、心原性脳塞栓症を疑う場合には血管内治療による血栓回収術という方法があり、世界的にもスタンダードな治療となってきています。その為にも、症状が出現した際にはできるだけ早く病院を受診してください。

発症から時間が経過している場合は、血液の凝固を防ぐ薬剤を用いてさらなる梗塞を予防したり、詰まった部分を跨ぐように血管を増設して血流を確保するといった手術が行われます。

脳腫瘍

脳腫瘍とは、脳やその周囲を構成する組織に生じた腫瘍を指します。
腫瘍ができるメカニズムには、脳自体から発生するパターンと、脳以外の部分でできた腫瘍が血流に乗って脳に辿り着いて増殖するパターンがあります。

また脳腫瘍は組織学的に良性腫瘍と悪性腫瘍に分類されます。良性腫瘍であっても周囲の脳組織を押し退けるように発達していくため、正常な脳組織が圧迫されることで様々な症状を引き起こします。

脳腫瘍の症状は、腫瘍が発生する部位によって頭痛や嘔吐・運動麻痺・感覚障害・視野障害・言語障害など他の脳疾患とも共通する症状が現れます。また脳内でホルモンを産生する部分に腫瘍ができた場合は、ホルモンを過剰に分泌したり分泌を低下させたりすることで多様な症状を引き起こす場合もあります。

良性腫瘍であれば手術での摘出で多くが完治します。
悪性腫瘍の場合も同様に摘出手術が行われますが、再発を防止するため放射線治療や抗がん剤治療も並行して行います。

Web予約

075-646-2626

TEL

公式LINE

Instagram