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院長に聞くやまな脳神経クリニックのMRI検査の特徴
画質を重視して海外製のドーム型MRIを導入
映像・音楽とともにリラックスして
MRI検査が受けられるシステムを導入
やまな脳神経クリニックが導入しているMRIの特徴を教えてください
普通の医院ではなかなか導入できない総合病院クラスの装置を入れています。MRIを製造している会社は全部で5社あって、国内が日立とキヤノンの2社、外国企業がGE、シーメンス、フィリップスの3社です。国産のものを導入するところが多いのですが、当院ではフィリップス社製のMRIを採用しています。
国内企業も頑張ってはいるのですが、外国企業に追いつけていないというのが実状です。私が今まで使ってきたMRIは全部外国企業製で、やはり画質が良く、病診連携を重視している以上、きちんとした画像を送らないといけないので、それを重視した結果、フィリップス社製のMRIを使っています。
そしてもう1つ、MRI検査では「閉所恐怖症の方が多い」という問題があって、それが原因で撮影することを断念している方が結構多いのです。それを何とかできないかと考えた結果、“映像を観ながら・音楽を聴きながら、閉塞感のないストレスフリーな状態で撮影できる”というシステムを取り入れました。
それはフィリップス社製のMRIに元々備わっている機能なのですか?
これはオプションとして追加しました。検査そのものには関係しないのですが、患者様にかかるストレスを少しでも減らしたいということで導入しました。
あと、普通MRIの撮影には20~30分程度かかるものなのですが、当院のMRIは画質を落とすことなく10分程度で撮影できるので、時間という負担も少なくして、なおかつ快適に検査を受けていただくことができます。音もかなり静かです。
MRI以外の設備でポイントとなるものはありますか?
X線検査ももちろん撮れますし、心電図や血圧脈波検査装置という動脈硬化を診られるものも置いています。あとはホルター心電図という24時間装着して使用するタイプがあって、装着したままお風呂にも入れる高性能なものを導入しています。昔はシャワーもだめというものが多かったのですが、今のものはお風呂に浸かることもできます。あとエコー(超音波画像診断装置)もあります。
MRI検査以外でやまな脳神経クリニックの診療の特徴となるものは?
偏頭痛(片頭痛)の予防に使える注射薬を扱っています。近隣でこれを扱っているところは当院だけです。(2021年12月現在)。
あと、近隣の先生方が当院を紹介してくださることが増えていて、その結果、急性期の病気が見つかる場合があります。紹介を受けるだけでなく、こちらから地域の病院・クリニックへ紹介することもあり、そうして病診連携・診診連携がしっかりできているのも特徴です。
皆様の生活圏内で受けられる専門的なMRI検査
激しい頭痛・めまい・手足の
痺れなどの症状がある時
MRI検査によって重大な病気の可能性を
除外していくことが大事
来院される患者様は近隣の方が多いですか?
そうですね。これまで伏見には脳神経外科の開業医がおらず、皆様、遠くまで行かれていたのですが、近くに脳外科の医院ができたという噂を聞いてお越しになられています。
脳神経外科の医院は不足しているのですね
伏見区の人口は28万人程度なのですが、脳外科医院はゼロで、大きな病院でしか診てもらえないという状況です。
どのような症状を訴えて来られる方が多いですか?
多いのは頭痛、めまい、手足の痺れのほか、肩こりや腰痛です。特に頭痛がとても多いです。
最後に、もう一度MRI検査の話に戻ります。どのような疾患に対してMRI検査は必要になりますか?
頭痛を訴える方にMRI検査を行って時々見つかるのが“動脈解離”です。以前大きな病院でCTを撮ったけれども原因がわからなかった、けれども症状が続くということで、当院でMRIを撮った時に動脈解離が見つかったという患者様がおられました。
このように、大きな病院でも病気が見逃されることがあります。なので、激しい頭痛がある時は、動脈解離やくも膜下出血、動脈瘤、脳腫瘍などを疑って検査を行います。そういった危険な疾患をMRI検査によって否定していくことが重要です。